このようなお悩みにお答えします。
この記事に書いてあること
・育児中看護師の職場の選び方
・看護師が子育てしやすいおすすめの職場3選
この記事を書いている私は看護師歴15年、2人の子供を育てるママです。子供との時間を大切にする為に、看護師転職をした経験があります。
小さい子供を育てながら、看護師として働くのはとても大変ですよね。
今、少しでも負担に感じていれば、ゆるく働くことを検討してみて下さい。
私自身、せっかく看護師になったから医療行為が多い職場や急性期が良いと考えていた時期がありました。
しかし視野を広げると、毎日心に余裕を持ちながらも、看護師として充分に活躍できる職場があることに気付きましたよ。
おすすめ職場3つ
・療養病棟
・デイサービス
・特別養護老人ホーム
上記3つは、私が働き経験した職場です。
実際の経験談を交えながらご紹介していきますね!
育児中看護師ママの職場の選び方
ポイントは下記の5つです。
職場の選び方
- 定時で帰れるか
- 子育てに理解があるか
- 同年代の看護師ママがいるか
- 忙しい職場ではないか
- 休みは充分に確保されているか
1つずつ解説していきますね。
①定時で帰れるか
残業がほぼない職場を選びましょう。
定時で帰れない、残業が多い職場は多く存在します。
例えば、大学病院、急性期病棟、クリニックは医療処置が多かったり人員に対して業務が多かったりと、残業が多い傾向にあります。
②子育てに理解があるか
本記事でおすすめする職場はどれも育児中ママが多く活躍している職場です。
とはいえ、知人の紹介などでない限り、本当に理解があるのかは入職するまで分かりません。
内部事情をしっかり知った上で考えたいという場合は、働きたい職場に目星をつけて【ナースではたらこ】に無料相談をすることも1つの方法です。
なぜ【ナースではたらこ】なの?
【ナースではたらこ】は「逆指名制度」があり、働きたい職場をこちらから指名して求人紹介してもらうことができます。
③同年代の看護師ママがいるか
職場で小さな子供がいるのが自分だけだった場合、子供の熱で休むと気まずい、申し訳ない思いを余計に感じてしまいます。
託児所がある病院は看護師ママが活躍している目安にもなりますが、看護師転職サイトをうまく活用すると便利です。
看護師転職サイトでは、職員の年齢層や雰囲気も教えてもらえます。
-
【転職に悩む看護師向け】おすすめ転職サイト5選を現役看護師が解説!
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④忙しい職場ではないか
のんびり働くことができる職場を選びましょう。
仕事が終わり疲れ果てた状態で、やり残した業務がないか不安に思いながらバタバタと子供を迎えに行く。
そしてそのまま育児や家事に追われる…。
忙しい職場では、ママ自身に余裕がなくなってしまいます。
のんびり働く職場のポイント
・スタッフが足りている(少なくない)
・処置などの医療行為が少ない
・患者の入れ替わりが少ない
・急性期のような緊迫した雰囲気がない
上記のポイントを踏まえると、職場を自然としぼることができます。
⑤休みは充分に確保されているか
公休の数は職場によって異なります。
月8回や9回などそれぞれ規定があるので、しっかり確認しましょう。
子供が小さいと急な発熱で休んでしまうことも多いですよね。
有給の消化率も確認しておくと安心です。
子育てしやすい職場3選
看護師によっては、医療行為が少ないのはやりがいがないと感じる方もいます。
自分のライフスタイルの中で何を1番優先したいか考えてみると良いですよ。
それでは、育児中の看護師ママが子育てしやすい職場をご紹介していきますね。
①療養病棟
1つめは療養病棟です。
おすすめポイント・特徴
- 残業がほぼない、定時退勤
- 患者の入れ替わりが少ない
- 育児中ママが多い
- 急性期の経験がない看護師でも問題なく働ける
療養病棟は医療行為が程よくあります。
毎日同じような処置を繰り返すことが多いので、難しい技術は自信がない、ゆったりとした気持ちで働きたいという方におすすめの職場です。
病棟看護師だけど、定時で帰れることも魅力の1つですよ。
私が療養病棟で実際に行っていた事
- 採血
- ルートキープ
- 中心静脈栄養の管理、挿入介助
- 清潔ケア
- 入浴介助
- 食事介助
- 看取り
- 心電図モニターの管理
- 褥瘡処置
- 胃瘻・経鼻栄養
- 長期膀胱留置カテーテル挿入、交換
- 人工呼吸器の管理
イレギュラーで腹水穿刺、胸腔穿刺などありましたが、ごく稀でした。
患者さんは高齢者が多く、急変時は延命処置を希望しない方がほとんどでした。
療養病棟については下記の記事で詳しく解説しています。
-
看護師ママが子育てしやすい職場【療養病棟で働いた体験談】
続きを見る
②デイサービス
2つめはデイサービスです。
おすすめポイント・特徴
- 定時退勤できる
- 医療行為が少ない
- 育児中ママが多い
- 毎日決まった利用者に対応する為把握しやすい
- 送迎で気分転換できる
看護師の資格を活かして働きたいけど、生命に関わる現場は苦手、日勤のみ日祝休み希望、ゆったりと利用者と楽しみながら働きたいという方におすすめの職場です。
私がデイサービスで実際に行っていたこと
- バイタルサイン測定
- 日々の健康観察
- 清潔ケア
- 入浴介助
- 軽度褥瘡や皮膚剥離など簡単な処置
- 食事介助
- 服薬管理
- 利用者の送迎
看護業務というより、介護職に近い部分はあるかもしれませんが、デイサービス看護師は看護師の資格を活かしながら自然と介護の勉強にもなります。
パートを募集しているデイサービスも多いので1日数時間働くことができる、育児中看護師がゆるく働く職場の1つです。
ケアマネについては下記の記事で解説しています。
-
ケアマネージャーの資格取得までを解説【現役ケアマネの経験談あり】
続きを見る
③特別養護老人ホーム
3つめは特別養護老人ホームです。
おすすめポイント・特徴
- ほぼ残業がなく定時退勤
- 医療行為が少なく限られている
- 同じ業務の繰り返しでゆったりとした気持ちで仕事ができる
高齢者への看護が好き・得意、医療行為が少ない現場で働きたい、夜勤がしたいという方におすすめの職場です。
私が特別養護老人ホームで実際に行っていたこと
- バイタルサイン測定
- 喀痰吸引
- 清潔ケア
- 流動食注入
- 採血
- 点滴
- 入浴介助
- 食事介助
- 長期膀胱留置カテーテルの交換
- 看取り
- 受診や入院の申し送り
特別養護老人ホームは看護師だけでなく、介護職の方も多く活躍しています。
デイサービス同様、特別養護老人ホームで働いてケアマネを目指す看護師が多いです。
また、いずれは施設長を目指すことも可能です。
育児中看護師が働きやすい職場に関するよくある質問
最後に、育児中看護師が働きやすい職場に関するよくある質問に回答します。
よくある質問
- 訪問看護って育児中看護師が働きやすいって本当?
- クリニックは看護師ママが活躍しているイメージだけど働きやすい?
- 時短勤務の方が良いのか?
- ゆるく働く為に転職する際、気をつける事は?
①訪問看護って育児中看護師が働きやすいって本当?
急な休みにも対応できる人員が充分に確保されている場合は良いです。
しかし、小規模な訪問看護ステーションでは最小限の人員で運営している事業所が多いのが実情です。
小さい子供を育てながら働く場合、子供の急な発熱で休む、早退は多いですよね。
その場合、担当している訪問先を別のスタッフに負担してもらうことになります。
また訪問看護はオンコール当番がある場合が多いので、小さい子供がいる場合、家族の協力も必須になってきます。
個人的には、子供が小さいうちは人員が少ない訪問看護をおすすめしません。
②クリニックは看護師ママが活躍しているイメージだけど実際どうなの?
クリニックは訪問看護同様、少人数のスタッフで運営しています。
その為、休みづらいという悩みがあります。
狭い空間で少人数なので、人間関係に気を遣う場面が多いです。
院長の人柄に左右される職場でもあります。
日祝休みである点は、育児中ママとして嬉しいですよね。
少人数で多くの業務をこなすので、残業が発生しやすい場合もあります。
夜勤をしたくない、年末年始やお盆にまとまった休みがほしいという方は向いています。
③時短の方が働きやすい?
拘束時間が短いので、育児中の看護師ママは圧倒的に楽になります。
しかし、その分デメリットをよく知っておくべきです。
・給与がかなり少なくなる
・保育園に預けられる時間が短くなる(保育短時間)
・自分だけ早く帰ることで、周りのスタッフに申し訳ない気持ちがある
私は、時短勤務にした経験がありますが、その時はすごく楽になりました。
しかし、給与明細を見た時にフルタイムの頃より10万円程少なくなり、ボーナスもなくがっかりしました。
どうせ働くなら、もう少し給与がほしいと思い、自分自身に負担が少なく定時で帰れる職場に転職しましたよ。
④ゆるく働く為に転職する際、気をつける事は?
「ゆるく働く」ことを目的とした場合、看護師としてのやりがいに対してあまり追求しないことです。
何かを求めると、他は我慢する必要があります。
入職した後にあれ?とならない為にも、職場の内部事情をよく知って入職すべきです。
育児中看護師の負担を減らす為にゆるく働こう
今回、育児中看護師がゆるく働く職場をご紹介しました。
おすすめの職場のを再掲します。
- 療養病棟
- デイサービス
- 特別養護老人ホーム
看護師らしく、看護師なのになどと考える必要はありません。
ライフスタイルや自分の気持ちに合わせて働き方を工夫して良いと思います。
努力して取得した看護師免許は一生自分のもので失うことはありません。
今の自分に合った働き方、職場をぜひみつけて下さいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。