このような疑問にお答えします。
この記事に書いてあること
・看護師国家試験受験で気をつけること
・看護師国家試験当日の流れ
・当日の持ち物おすすめ
この記事を書いている私は、准看護師として10年働いた後、看護師国家試験を受験し正看護師になりました。
実際に受験した経験から、受験生が知っておくと安心なことをご紹介していきます。
もくじ
看護師国家試験当日に気をつけること
看護師国家試験当日に気をつけることは下記の10個です。
- 体調管理に充分気をつける
- 公共交通機関の確認
- 試験会場での温度管理ができる工夫をする
- トイレの場所を確認する
- 周りの受験生や試験官を気にしない
- 宿泊する場合はホテルの環境を確認しておく
- 当日持参する勉強道具は最小限にする
- 昼食は適度に食べる
- 持ち物は前日に準備する
- お守りなど心の支えになるものを持っておく
1つずつ解説していきますね。
①体調管理を充分にする
試験日が近づいてくると、誰でも焦る気持ちが出てきます。
ついつい夜更かしして少しでも問題を解こうとしがちですが、試験前1週間くらいからは早寝早起きし体調を整えることに努めましょう。
2月は寒く風邪をひきやすくもあるので、温かい飲み物を飲みながらリラックスして過ごすことをおすすめします。
私は准看護師として働きながらの受験でしたが、試験前2週間はお休みさせてもらいましたよ。
勉強のラストスパートでもありましたが、なるべく人との接触を避け、体調を整えることに努めました。
②公共交通機関の確認
試験当日は公共交通機関を利用する方は多いですよね。
公共交通機関を利用する際の注意点
- ICカードは必要金額以上を事前にチャージしておく
- 遅延した場合の対処法を決めておく
- 会場までのルートの確認
公共交通機関は悪天候などによって遅延する場合があります。
実際に第110回看護師国家試験では地震の影響で試験開始時間の変更がありました。
色んな事態が考えられるので、対処法を考えておきましょう。
友人と待ち合わせる場合も注意が必要です。
待ち合わせの場所や時間はしっかりと決め⚪︎時⚪︎分までに来なかったら先に行くと決めておくなど細かく予定を立てましょう。
試験日までに、会場の教室まで立ち入ることは困難ですが、大体建物のどの辺りかは確認しておいた方が安心です。
例えば、会場が大学の場合、どの門から入った方が自分が受験する教室に近いのか大学のHPなどでマップを確認するなどしておくと迷うことなく、たどり着くことができますよ。
試験前に不要な焦りをせずに済むよう準備しましょう。
③試験会場で温度管理ができる工夫をする
2月中旬はかなり冷え込む時期です。
しかし、厚着をしていくと教室は結構暖房が効いている場合もあります。
逆に、寒いくらいの会場もあります。
到着してみなければ分からないので、調節できる服装で行きましょう。
私は通信制看護学校に通っていたので制服はなく、私服での受験でした。
私の試験当日の服装
- 長袖ヒートテック
- ニットワンピース
- 着圧レギンス
- ダウン
- 腰に貼るホッカイロ
- ワンピースのポケットにホッカイロ
- 膝掛け
上記のような服装でした。
暑い場合はトイレでヒートテックを脱ぐつもりでしたが、丁度良かったです。
膝掛けは試験中も認められていたので、膝にかけていました。
ただ、カンニングの誤解がないよう無地の膝掛けを持参しました。
④トイレの場所を確認する
試験会場は受験生が多いので、必ずトイレは混みます。
試験前はしたくなくても、場所を確認する意味を含めて必ずトイレに行きましょう。
かなりの人数が利用するので、トイレットペーパーが無くなっている場合があります。
ポケットティッシュを持っておくと安心ですよ。
教室の階のトイレは男性用だけだったり、色んなことが想定されるので焦ることがないよう余裕を持って行動しましょう。
緊張から、喉が渇くと思いますが潤す程度で飲み過ぎにも注意してくださいね。
試験中も挙手し試験官に訴えることで、トイレに行くことが許可されるので我慢はせず遠慮なく訴えましょう。
⑤周りの受験生や試験官を気にしない
試験会場はかなりの人数なので、圧倒されることもあります。
私が受験した時は、となりの方が問題に線を引く鉛筆音、後ろの方が時々足踏みのように足を鳴らす音がかなり気になりました。
試験中はすごく静かな環境ではないと知っておいてください。
⑥宿泊の場合はホテルの環境を確認する
試験前日から試験会場付近のホテルに宿泊する受験生も多いです。
ホテルは乾燥が酷かったり、騒音があったりと自宅とは違うのでホテルを予約する時点でレビューを確認するなどして対応しましょう。
体調管理の為に、小さな加湿器を持参し乾燥を防ぐことをオススメします。
⑦勉強道具は最低限にする
受験生は、試験当日の空き時間に勉強しています。
しかし、個人的にはあれこれ参考書を持参し勉強する事をオススメしません。
どんなに勉強をしていても、参考書を開けば不安になります。
あまり力を入れ過ぎず、空き時間はリラックスしながら最終確認ができれば良いくらいに考えましょう。
⑧昼食は適度に食べる
お昼休憩は午前の試験が終わり、少し気が抜ける場面です。
リラックスして過ごすことは大切ですが、午後も2時間40分試験を受ける体力を温存しましょう。
食事後はどうしても眠くなります。
食事はいつもより少なめを意識してください。
おにぎりやサンドウィッチなど片手で食べれるものが便利です。
私が受験した会場は、ゴミ持ち帰りだったのでゴミが少ないものを選ぶ方が良いですよ。
飴やチョコレートなどを持参すると、休憩中に手軽に摂取できます。
⑨持ち物は前日に準備する
試験に持参するもの、着ていく服は前日に全て準備しておきましょう。
当日の朝は、気持ちが焦ります。
足りないものはないか、忘れ物がないよう充分に確認をしてください。
万一、会場到着後に忘れ物に気付いた際は通っている学校の教師や係の人に必ず相談しましょう。
⑩お守りなど心の支えをもっておく
試験当日は必ず緊張します。
午前の試験が終わった後は、不安になります。不安は皆同じなので、振り返りは試験が全て終了した後にしましょう。
私は、娘が書いてくれた手紙をお守りに持って行き、昼休みに読みました。
お守りでも何でも、「大丈夫、頑張ろう」と力になる物を持っておくとリラックスできますよ。
看護師国家試験の日程
看護師国家試験のスケジュールを確認しておきます。
試験日 | 令和5年2月12日(日) |
時間 | 午前:9:50〜12:30
午後:14:20〜17:00 |
合格発表 | 令和5年3月24日(金)14:00 |
毎年、約6万5000人が受験します。
看護師国家試験は午前、午後ともに2時間40分ずつです。
当日は長丁場ですがしっかりと準備をして臨みましょう。
試験内容の確認
看護師国家試験の内容、出題分野を確認しておきます。
必修問題…50問(各1点)
一般問題…130問(各1点)
状況設定問題…60問(各2点)
計240問
出題形式はマーク式の4択や5択や、5択のうち2つ選ぶ問題、答えの数字をそのままマークする問題があります。
必修問題は8割以上正解しなければなりません。つまり、40問以上正解しなければ、他がどんなにできていても試験に合格できません。
当日、分からない問題は必ずあります。
そう思い臨みましょう。
自分が分からない問題は周りも分からないので、焦らず確実に正解できる問題を落とさないように気をつけることが大切です。
看護師国家試験出題分野
- 人体の構造と機能
- 疾病の成り立ちと回復の促進
- 健康支援と社会保障制度
- 基礎看護学
- 成人看護学
- 小児看護学
- 母性看護学
- 精神看護学
- 在宅看護学
- 看護の統合と実践
上記が出題分野です。
それぞれ教科書がありますが、ひとつひとつ開いていては全く進まず混乱するだけです。
国家試験は効率良く勉強することで必ず合格できますよ。
-
看護師国家試験に合格する勉強のコツ【育児中に受験した体験談あり】
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試験会場での流れ
試験当日、1日のタイムスケジュールをご紹介します。
9:10 | 試験説明
問題配布 |
9:50 | 午前試験開始 |
12:30 | 昼食休憩 |
14:20 | 午後試験開始 |
17:00 | 試験終了 |
上記の流れです。
1日かなり長いですが、実際に問題を解いていると本当にあっという間です。
試験中は悩みすぎず、テンポ良く進んでいくことが大切です。
試験会場で知っておくと安心なこと
私が試験会場で実際に、えっ!と思ったことをご紹介します。
当日は緊張するので、何でも知っておくと安心ですよね。
- 携帯電話は茶封筒に入れ机に置く
- ナースウォッチはダメ
- 黒板が遠い
1つずつ簡単に解説します。
①携帯電話は茶封筒に入れ机に置く
試験開始前の説明で茶封筒が配布され、携帯電話の電源をOFFにして入れるよう指示がありました。
試験中携帯電話を使用することはないので、問題はありませんでしたが、ただでさえ緊張していたので知らないことがあるとドキっとしました。
必ず電源はOFFにしてくださいね。マナーモードだから大丈夫と思っていても思わぬタイミングでバイブレーションが響いたりすることがあるので、確実にOFFしましょう。
②ナースウォッチはダメ
試験前、試験官が受験票の写真と本人を確認して周ります。
その際、ナースウォッチを持っている受験生が注意されていました。
これですね。
看護学校の実習で使用したり、持っている学生は多いと思います。
許可される会場もあるようですが、念のため下記のようなシンプルで見やすいアナログ式の腕時計をオススメします。
③黒板が遠い
私が受験した会場は、大学の講義室でした。
黒板に色々と注意事項など書いてありましたが、入室した時には自分の席を探すことに必死で気付きませんでした。
しばらくして何か書いてあることに気付きましたが、黒板が遠く見えなかったので焦った覚えがあります。
下記の点に注意しましょう。
・入室して黒板やホワイトボードに注意事項などの記載がないか確認をする
・眼鏡を持っていれば持参する
・気まずい、恥ずかしいと思わず確認する
私は結局、ほとんどの学生が着席した中確認しに行きました。
多少気まずい思いはしましたが、不安を抱えたまま臨むより良かったです。
看護師国家試験当日の持ち物
看護師国家試験当日は忘れ物をしないように気をつけますよね。
しかし、知らずと緊張や焦りがあります。
余裕を持って前日までには全てを揃えて準備しておきましょう。
必ず必要な物、あると便利な持ち物をご紹介していきます。
必ず必要なもの
看護師国家試験に必ず必要な持ち物をご紹介します。
- 受験票
- 腕時計
- HB鉛筆4〜5本
- 消しゴム2〜3個
- ボールペン
- 昼食
- 飲み物
- マスク
あると思っていた物がなかったりするので、焦らないよう早めに揃えておきましょう。
おすすめする持ち物
必ず必要ではありませんが、実際に受験した経験からあると便利だと感じた物をご紹介します。
- 定規
- 鉛筆削り
- カイロ
- 膝掛け
- 飴、チョコレート
- 着圧ソックス
- ティッシュ
- お守り
定規はマーク間違い防止に使用している受験生が多いです。
着圧ソックスは女性特有かもしれませんが、1日座っていると足がかなり浮腫みます。
個人的には、着圧ソックスを履いて良かったです。
看護師国家試験に関するよくある質問
最後に、看護師国家試験に関するよくある質問にお答えします。
よくある質問
①:当日、発熱した場合は受験できない?
②:受験票の証明写真は服装や髪型に決まりはない?
③:忘れ物をした場合、受験できない?
④:合格通知書はいつ届く?
⑤:受験票や試験問題はいつまで保管しておくべき?
1つずつ、簡潔にお答えしますね。
①当日発熱した場合は受験できない?
試験当日に発熱(37.5℃以上)し、受験できない例
- 新型コロナ陽性者(入院中、自宅療養中)
- 試験会場入り口のサーモグラフィー検温で37.5℃以上の発熱があり、抗原検査を実施した結果、新型コロナ陽性の場合
別室での受験が許可される条件
- 37.5℃以上の発熱があるが、抗原検査の結果陰性の場合
濃厚接触者の場合は以下の条件をクリアしなければ受験できません。
- PCR検査の結果が陰性(陰性証明持参する)
- 試験当日も無症状であること
- 公共交通機関を利用せず試験会場に行くこと
- 終日別室で受験すること
万一、試験当日に発熱した場合は早めに学校の先生や試験会場に問い合わせてください。
②受験票の証明写真は服装や髪型に決まりはない?
結論とくに、決まりはありません。
しかし、試験用の写真と考えて準備しましょう。
証明写真は試験当日、試験官が本人と写真を照合します。
例えば、看護学生で制服があれば制服、顔がハッキリと見えるものであれば問題ありません。
社会人の受験者はリクルートスーツで撮る方もいます。
③忘れ物をした場合、受験できない?
まず、忘れ物をしないよう前日までにしっかりと準備をしましょう。
万一、受験票を忘れた場合は早めに学校の先生に相談、試験会場の係員に伝え指示に従ってください。
④合格通知書はいつ頃届く?
合格通知書は合格発表後から1週間以内に郵送されます。
合格発表当日は厚生労働省のHPから確認できます。
現在は前回の結果になっていますが、発表日時に更新されます。
⑤受験票や試験問題はいつまで保管しておくべき?
受験票や試験問題ですが、稀に試験後すぐに処分してしまう人がいるようです。
試験問題は自己採点に必要です。
試験後に不適切問題と認定される事があるので、少なくとも合格発表までは保管しておきましょう。
受験票には受験番号が記載されています。
合格発表は受験番号で発表されるので、もちろん必要です。
看護師免許登録を済ませるまでは保管していると安心です。
まとめ:しっかりと準備をして看護師国家試験に合格しよう
今回は、看護師国家試験当日に気をつけたいことをご紹介しました。
試験当日まで緊張と不安の日々だと思いますが後悔のないよう、しっかりと準備をして臨みましょう。
試験合格後の楽しみを作ったり、たまにはリフレッシュしながら無理をしすぎず頑張ってくださいね。
看護師国家試験に合格することを祈っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。